鋳物製花筒のねじ式花立てを、ステンレス製の落とし込み花立てへ加工・修理。甲府市内の墓地にて
ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。今回は、甲府市内の墓地にて、古くなった花立ての修理をさせていただきましたのでご紹介いたします。
【ステンレス製の落とし込み花立てに加工】
今回は、当店でお墓の工事をさせていただいたお客様から、お話しする中で「実は・・・」ということでご相談をいただきました。奥様のご実家のお墓のお花立てが古くなってお悩みでした。お墓は甲府市内にあり、現地までお客様とご一緒に見に行かせていただくと・・・
お花立てはこのような状態でした。ご自分で修理しようと、接着剤でつけてみたり色々と試みたそうなのですが、「これは自分たちでは無理だな・・・」ということで、困った末に当店にご相談くださったようです。20数年は経っているお墓のお花立てです。持ち帰って加工・修理することになり、ひとつは私が持ち、もうひとつはお客様がご自分で持ってくださって、工場まで持って帰りました^^
左のお花立ての黒い筒は、鋳物でできた花筒です。20年ほど前には多く作られていたねじ式で、取り外して洗ったりすることができるものですが、古くなってねじが壊れて、回らなくなっていました。そのためなんとかくっつけて固定しようと試行錯誤されたようです。右の花立ては、花筒の底が抜けて完全に壊れてしまっていました。
ねじ式の花筒は20年くらい前まではこのあたりでもたくさん使用されていたようで、当店では、同じようなお悩みをご相談いただくこともたびたびあります。動かなくなってしまうと簡単に花筒を洗うことができないので不衛生にもなりますし、古くなった鋳物の花筒は見た目も損なってしまいます。お客様とお話しして、今回は現在のお墓では主流でもある、ステンレス製の花筒を入れる落としこみ式に変更することになりました。
落とし込み式の花立てに変更する工程としては、まずは、古い鋳物の花立てを取り除いて、盛り上がっている部分もきれいに取ります。その後、穴あけ機で印のような穴をあけて、花筒を落としこめるように加工します。このとき、内部に水がたまらないように水抜きの穴も設けています。
ステンレス製の花筒を入れて完成です。お花の水を入れ替える際も、この筒を抜いて簡単に入れ替えることができます。汚れたら花筒をそのまま水場で丸洗いすることもできますし、お手入れのしやすいお花立てになりました。ステンレス製ですので腐食にも強く、丈夫で長持ちします。
お客様は、「修理してよかった!」と喜んでくださいました。ここ10年くらいは悩まれていたと思いますので、スッキリされたのではないでしょうか^^
今回のようなお花立ての修理のご相談は、たびたびいただくことがあります。お墓が傾いたりずれたりするような、すぐに対処しなければ危険があるような緊急性のあることではありませんが、日々お参りをされていて不便に感じられることのひとつだと思います。「お参りに不便だということだけで相談してもいいのかな・・・・」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、日ごろからお参りをされているからこそ気になったり、大変だなと感じたりすることを、ちょっとしたことでもお気軽にご相談いただければと思います。そうして少しずつ手を入れてメンテナンスをすれば、お墓も長持ちし、末長くお参りいただくこともできます。当店では、お墓の状況やお客様のご予算・ご要望に応じたご提案をしておりますので、どうぞ安心してご相談ください。