甲斐市にて、桜の彫刻を添えた明るく爽やかな洋型墓石を建立!

ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。甲斐市にて、桜御影G635とカンボジア産OW-1の明るく爽やかな洋型墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします!

甲斐市 建立 G635(中国)・OW-1(カンボジア産)

父の知り合いの方からご相談をいただいて、お墓の建立をお手伝いさせていただきました。父は見延出身なのですが、同郷の方ということで以前からご縁のあった方です。

 

お墓を建てる場所は、甲斐市の墓地です。場所を伺って現地確認を行いました。当店からは車で20分ほどのところでした。甲斐市は近いこともあり、これまでにも何度もお仕事をいただいている地域です。

 

また今回は、お客様のご希望で地質調査を行いました。比較的新しく造成された墓地でお客様が心配されていたこと、「しっかりしたお墓を作りたい」というご希望があったことから、地震対策の一環として行いました。今回は調査の結果、十分しっかりした地盤でした。万一地盤の状態に心配がある場合は、下地作りを強化して念入りに対策を行って基礎工事を行います。

当店では、長い将来も安心してお参りできるお墓になりますよう、こうした地質調査も承っています。「お墓を建てても大丈夫なのか地盤が心配」という場合は、気兼ねなくおっしゃってください。

 

ご提案図

ご提案図面です。お墓についてはある程度お考えがまとまっていて、「外柵の高さはお隣のお墓と同じにすること」「石塔は洋型で、ピンク色の石を使うこと」「石貼りではなく砂利を敷くこと」など、ご希望を伺ってご提案しました。中央のお参りする場所のみ石貼りにして、こちらでOKをいただいて工事に入りました。

 

工事が始まりました。地盤調査の結果、通常通りの基礎工事を行います。通常通りといっても強度の高い丈夫な基礎です。

 

土をしっかり掘り下げて、基礎を打つ準備をします。

 

掘り下げたところにはグリ石を敷き詰めて、転圧します。

グリ石の上に砕石を入れて、縦型のランマ―やプレートランマ―を使ってさらに締め固めます。

 

鉄筋を組みました。およそ20cmピッチで組んでいます。高さを調整し、コンクリートのちょうど中央に鉄筋がくるようにしています。

 

コンクリートを流し込んで表面をならしました。四角い枠は納骨室の中になる場所で、地面とつながっているので土のままになります。丸いパイプは水抜き穴です。

 

基礎が完成したら、外柵の据え付けが始まります。外柵の角の部分は、このようにL字の耐震金具で固定します。土圧に強くなり、石のズレも防止することができます。高さがあるので、3つの金具を使いました。

 

外柵の据え付けが進んでいます。中央が納骨室です。踏み石の設置も終わりました。

 

墓地内にコンクリートを打ちました。今回は最終的には砂利を敷いて仕上げますが、下はコンクリートを打つことで、砂利の隙間から草が生えないようにします。

 

納骨室の上に石塔を据えていきます。台座を二つ据えたら、その上に棹石を設置します。耐震ボンドを塗布して、さらに2本の耐震棒で固定します。

 

棹石の底面にある穴に耐震棒を貫通させて、棹石を設置しました。今回のお石塔は、中国産の桜御影を使用しています。

 

右手に墓誌を設置します。こちらもボンドとあわせてピンを取り付けて強度を上げます。万一の地震の際、高さのあるものは揺れで転倒などの恐れもありますので、特に注意が必要です。

 

お墓が完成しました!淡いピンク色の桜御影の石塔と、白御影石のコントラストが明るく爽やかなお墓です。

 

優しいピンク色の石塔は、お客様のご希望でお好みの色合いをお選びいただきました。お墓の形状は、ご覧いただいた事務所に展示しているお墓を参考にしています。正面の文字は当初から「これを彫りたい」というご希望があり、それに桜の花の彫刻を加えました。当店は事務所に妻が製作したお花の彫刻デザインを多数ご用意していますので、その中からお選びいただくことが多いです。

 

花立は、台石に一体型になっています。省スペースですっきりしています。香炉の下の拝石は手をかけるところを設けて開閉しやすいようにしました。家紋は入れるかどうか迷われていましたが、最終的には納骨室の前壁に入れました。

 

墓誌と塔婆立です。墓誌はお石塔と同じ石を使うことも多いですが、今回は下に設置するので外柵の石とあわせました。塔婆立は、お塔婆を重ねて立てる1本型の塔婆立です。砂利は明るい色合いの五色砂利をお選びいただきました。

 

お墓が完成し、お客様には「イメージしていたよりも立派にできていてよかった!」と大変喜んでいただけました。このたびは当店にお墓の建立をお任せいただきまして、ありがとうございました。「お墓のことなら」と、父との関係を忘れずにわざわざご連絡をくださり、建立をお手伝いさせていただけてありがたい限りです。見延にもお墓があるそうですが、お住まいの甲斐市から通うのは難しくなるだろうから、とおっしゃっていましたので、気軽にお参りに行けるようになって何よりです。お墓のことで何かございましたら、またお気軽にご連絡ください。