スッキリとした統一感のあるデザインの洋型墓石を建立。韮崎市舟山霊園

ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。韮崎市の舟山霊園にて、スッキリとした統一感のあるデザインの洋型墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。

 

韮崎市 舟山霊園 新規建立 湖南623

 

知人の紹介で韮崎市にてお墓の建立をさせていただきました。すでに墓地をお持ちでしたので、お客様と現地でお会いしてお話を伺うことになりました。

 

こちらがその墓地です。韮崎市の舟山霊園というところで、当店からは車で30分ほどでした。石塔は洋型がいいとご希望で、お考えのご予算内でまずはご提案をさせていただくことになりました。お打ち合わせの末、洋型ということ以外にも細かなご希望を採り入れて図面が完成し、お墓の建立をお任せいただきました。

 

工事開始です。ほかのお墓と同じようにもともとあった縁石を取り外し、土を掘り下げました。

 

砕石を入れて、縦型のランマ―でしっかり地固めします。

 

配筋して生コンクリートを打つ準備をします。鉄筋の下にも生コンクリートが入るように浮かせているのは、基礎が完成したとき、鉄筋がちょうど基礎の真ん中あたりになるようにするためです。鉄筋の高さを調節して、強度が高い基礎になるようにしています。

 

コンクリートを打ち、表面をならしました。四角い木枠は納骨室の下にあたるところで、中は土のままにしています。周りのパイプは、墓地の中に水が溜まらないようにするための水抜き穴です。コンクリートですべて埋めてしまうと、たくさん雨が降ったとき墓地に水が溜まってしまいますが、水抜きを設けておけば、ここから地中に排水することができます。このまましばらく養生期間をおいて、しっかりと固まったら基礎が完成です。

 

完成した基礎の上に、石の据え付けが始まっています。石造りの納骨室を設置したところです。四隅には、ステンレスの耐震金具を上下に取り付けました。

 

中央が盛り上がったモノコックと呼ばれる強度の高いタイプを使用しています。石と石がずれたり開いたりすることを防ぎ、地震などの揺れにも強い構造になります。白いテープは養生テープで、あとで目地を打つために準備しています。このあと上にお墓の石を据えていって最後に目地を打ちます。

 

囲いと納骨室、敷石まで設置しました。納骨室の前壁には、ご希望で家紋を彫刻しました。

 

左側に墓誌の台石を据え、右奥に塔婆立ての台石を据えました。このあと、お墓の本体や拝石、墓誌・塔婆立てを設置して、砂利を入れて全体の目地打ちを終えたら完成です。

 

完成したお墓です。砂利は、五色の明るい色合いの砂利を入れました。

 

十分な広さのある納骨室を備えた、すっきりとした洋型墓です。「ある程度高さが欲しい」というご要望もあったので、石の使用量を抑えてご予算に叶うようにしつつも、納骨室は外柵より高めに設計しました。ご要望もあってできるだけシンプルな形で、あまり加工をしすぎないことを念頭に置きながら、棹石の天面や香炉、花立等に柔らかな丸みを持たせ、統一感のあるデザインで仕上げました。

 

入口の袖石にも少し丸みを付けました。敷石の直線的なデザインは、シンプルな造りに合うようにとご提案したものを採り入れていただきました。また、今回はあえて納骨室の前壁と敷石の間に隙間を設けています。自然な部分も残したいというご希望があったので、ぴっちり石で覆わずに、安全にお参りいただくのに必要な部分だけに石貼りを行いました。

 

棹石の背面は、建立者の方のお名前と建立年月を彫刻しています。塔婆立ては、手前に塔婆を挿していくタイプです。このタイプはあまり場所を取らず、10枚くらいは立てることができます。

 

ご納骨の際には、お越しになったご家族皆様にとても喜んでいただくことができました。「多田さんに作ってもらってよかった」と、本当にうれしいお言葉もいただけてありがたかったです^^ ご予算の範囲内でも要所でご希望を叶えることができたことで、ご満足いただける仕上がりになったのではないかと思います。このたびは、当店に工事をお任せいただきありがとうございました。お話をしている中でも、お客様がお墓を大切に考えておられることは伝わっておりましたので、そんなお客様にご満足いただけたことを大変うれしく思っております。何かお困りの際にはいつでもお声かけくださいませ。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。