シンプルで統一感のある洋型墓石を建立!中央市中楯寺院墓地

ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。中央市中楯のお寺様墓地にて、シンプルで統一感のある洋型墓石を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。

 

中央市中楯 寺院墓地 建立

 

知り合いの方から、お墓の建立をご希望のお客様をご紹介いただきました。ご紹介者様のお父様は以前石屋さんをされていた方で、父が仲良くさせていただいていました。同級生の方から「父が亡くなったのでお墓を建てたい」と相談を受けて、今はそのお父様は石屋さんをされていないので、当店をご紹介くださったという経緯でした。お話を伺って、お墓のご提案をさせていただきました。

最終図面

お客様は、将来娘様方がお墓を継がれるかどうか分からないので、できるだけ費用をかけずに建てたいとご希望でした。ほかにも、4人くらいのお骨が納められればいいこと、洋型のお墓であることなどご要望をいただいて、図面を作成してご提案しました。墓誌が欲しいというご希望もあったので、入り口左手に設置します。なるべく費用を抑えるため台座は設けていませんが、できる限りお参りしやすく、お手入れなどもしやすいお墓になるようご提案しました。

 

工事が始まりました。45cmくらい掘り下げて、土を取り除きました。場所は、中央市中楯のお寺様です。中央市は当店から車で15分程ですので、たびたびお仕事で伺います。基本的なお墓の形や特徴など、甲府のお墓とほとんど変わりません。

 

始めて工事をさせていただくお寺様でしたので、地盤等の状況を見ながら基礎工事を進めます。地盤はしっかりしていました。

 

砕石を入れて、縦型のランマ―でしっかり転圧します。

 

プレートランマ―も使用して、さらにしっかり締め固めつつ、平らにします。より地盤がしっかりするよう仕上げます。

 

鉄筋を組み、コンクリートを流し込む準備をしました。中央の四角い木の箱は、コンクリートを打たない部分です。納骨室の下にあたります。左右のパイプは水抜き穴です。砂利敷の場合下にはコンクリートを打ちますが、雨などが溜まってしまわないようここから地中に排水します。

 

コンクリートを打ったところです。表面を金ゴテできれいにならして、しばらく養生します。

 

基礎がしっかり固まったら石を据えていきます。外柵が完成したところです。

 

納骨室内部を後方から見ています。この上に台石を設置するため、耐震ボンドを塗って準備しています。

 

台石を設置しました。納骨室の底には板石を敷き、この上にお骨壺を安置します。中央市で標準的に使われる7寸(直径約21cm)のお骨壺であれば、縦横2列の計4つ、十分に入る設計です。

 

さらに台石を設置して、その上に棹石を据えます。ここも耐震ボンドをたっぷり塗布して設置します。

 

棹石を据えて、さらに仕上げに入っていきます。お石塔の周りはこれから埋め土してコンクリートを打ちます。手前左側は、墓誌を設置するため基礎に穴を開けて芯棒を設置したところです。

 

墓誌です。通常よりも墓誌板に厚みを持たせ、さらに心棒で固定することで、台座がなくても強度を保てるように工夫しました。

 

石塔の左右にコンクリートを打ちます。この上にも砂利を敷いて仕上げます。コンクリートは少し傾斜をつけることでこの部分に水が溜まらず、下の水抜き穴から排水できるようにします。

 

コンクリートを打って塔婆立てを設置、五色の砂利石を敷いて工事完了です!

 

洋型のお石塔をご希望でしたので、丸みのあるシンプルな墓石をご提案して気に入っていただけました。香炉や花立も丸みを持たせて統一感が感じられます。ご家名やお花の彫刻は数通りのデザインをお作りして、娘様方にもお選びいただきました。桜の花の彫刻は、妻が書いているものです。オリジナルのデザインをたくさんご用意していて、ご好評いただいています^^ 塔婆立ては、何枚か重ねて立てるタイプの1本型塔婆立です。

 

納骨の際は、香炉と花立を取り外して下の拝石を開けて納骨します。拝石は取り外しがしやすいように、手をかける部分を設けました。手前の参道部分はお参りするときに濡れていてもすべりにくいよう、広めにすべり止め加工をしています。段差もほとんどないので、足元も心配なくお参りいただけます。

 

お墓の完成後、ご納骨のお手伝いもさせていただきました。お客様はもちろん、当日初めてお会いしたお母様にも「お参りしやすくてよかった」と喜んでいただくことができました。足元がご心配だったようですが、すべり止め等も設けて段差もないお墓ですので、どうぞ安心してお参りくださいませ。このたびは、当店にお墓の建立をお任せいただきましてありがとうございました。お参りされていて何かお気付きのことなどあれば、またお気軽にお声かけくださいませ。ご紹介者様、工事でお世話になりましたお寺様にも改めてお礼申し上げます。