韮崎市のお寺様墓地にて、濃いグレーが美しい和型のお墓が完成しました。中国G554
甲府市を中心に甲斐市・北杜市・笛吹市などでお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。このたび、韮崎市のお寺様墓地に、濃いグレーが美しい和型のお墓が完成しましたので、工事の様子もあわせてご紹介いたします。
【完成したお墓です】
今回、こちらのお寺のご住職様からご紹介をいただきました。10年ほど前にお墓の外柵部分は作られていたのですが、そのとき施工した石材店さんがすでに廃業されており、今回お墓を建てられるにあたってお客様がお寺様へ相談されて、弊社へご紹介くださいました。
長くお世話になっているお寺様からのご紹介でこうしたご縁をいただけることは、とてもありがたいことです。このたびは大切な檀家様をご紹介いただきまして、本当にありがとうございます。
施工前の様子です。外柵がこのようにすでに作られていて、砂利の下にはコンクリートも打ってある状態でした。当初、ここに仏塔だけを建てるというお話しでしたが、確認したところコンクリートの強度が少し不足している状態でした。ですので、基礎コンクリートをもう一度きちんと打ちなおして、しっかりとした基礎を施工することから始めました。
では、工事開始です!
納骨室の入り口部分と、その周りの基礎部分です。一度砂利をすべて取り除いてから古いコンクリートを剥がして、このように新たにコンクリートを打ちなおしました。
左右の奥に見えている丸い筒状のものはボイド管といって、水がたまらないよう、水抜きのために設置しています。
左側の木の棒で、手前側の高さを少し低く調整しています。この部分に塔婆立てを設置するのですが、このあたりは風が強く、塔婆立てが倒れてしまうこともあります。それを防ぐためにコンクリートの中に塔婆立ての台を埋め込んで設置しますので、このように高さを調整しています。
お墓の据え付けが進んで、上台の上に棹石を据えているところです。真ん中の棒はステンレス製の心棒で、かなり太さと長さのあるものです。時間の経過でもし接着剤の強度が弱まったりしたときも、これだけ丈夫な心棒があれば万一の地震などの際も安心です。
棹石側の穴にも接着剤を使用して、しっかりと接着します。かなり長さがあるので、慎重に据え付けていきます。
墓誌の台座部分です。こちらもお墓本体と同じように、心棒を入れてしっかりと固定します。
台座の上に墓誌を設置しています。こちらも心棒と接着剤を併用して、このように固定しています。強い風でも墓誌が倒れないよう注意を払います。
完成です!
もともとあった外柵の手前の門柱部分に、墓前灯篭も一対設置しました。
お石塔の大きさは尺1寸、石種は中国産のG554という石です。濃いグレーの色味がきれいですね。額縁のように縁を立体的に表現した額出し加工を施しています。
屋根付き香炉です。弊社では、香炉前面の開口部は高さをつけて設計します。広く開いているためお線香をあげやすく、手をかける部分でもありますので尖った部分が残らないよう滑らかに仕上ています。
印の香炉後部には、お線香のお香が仏様にも届くよう、煙抜きの穴を開けています。
墓前灯篭です。もともとあった門柱にちょうどよい大きさを選んでいただいて、この灯篭を設置しました。通常より少し高さを出して、お墓全体のバランスをとっています。弊社では角墓前灯篭の場合、笠部分の四隅や角にはこのように面取りをして丸みを持たせています。お参りされる方が怪我をされないように、安全のための配慮です。
塔婆立てです。お客様のご要望で、お地蔵様がこちらで見守ってくださっています。お花立てとお線香立ても設置しました。
印の部分は、塔婆の下の突起部分を固定するための溝です。左右に塔婆が動いたりしないように、突起部分をこの溝に差し込みます。
踏み石部分です。外柵を作られてから10年ほど経って、石自体はしっかりしていましたが汚れがかなり付いている状態でした。こちらはこの機会にきれいにクリーニングをして仕上げ、まるで新品のようにきれいになりました!
お客様へのお引渡しも無事終わり、大変喜んでくださいました。実は、仲の良いお知り合いの方のお墓がお隣にあって、そちらを先に弊社で作らせていただいていました。そのお墓をご覧になって「同じように作ってほしい」とおっしゃっていたのですが、お隣とのバランスも調和もとれたお墓に仕上がったと思います。クリーニングで新品同様にきれいになった踏み石も、とても喜んでいただけました^^
将来的にお子様方に負担がかからないよう、元気なうちにお墓を準備しておきたいというご夫婦からのご依頼でしたが、県外にお住まいの娘さん方もお手伝いに駆けつけてくださったりと、ご家族皆様で力を合わせていらっしゃったのが印象的でした。そうした皆様のお手伝いができてよかったです。今後も何かお困りのことがありましたら、いつでもお気軽にお声かけください!