甲府市寺院墓地にて、万全の地震対策で洋型墓石を建立!スウェーデン式サウンディング試験を実施

ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。甲府市寺院墓地にて、インド産M10・カンボジア産OW-1を使用した、万全の地震対策を施したお墓を建立させていただきました。

甲府市寺院墓地 新規工事 インド産M10・カンボジア産OW-1

お寺様からのお墓の建立をご希望のお客様をご紹介いただきました。墓地はすでにお持ちでしたので、まずは現地を確認し、お話を伺いました。お父様が亡くなられての建墓とのことでした。

こちらがお墓を建てる場所です。お打ち合わせの際、当店の基礎工事の内容等についてもお話をしている中で、せっかくお墓を建てるので、万一の地震の際も安心できるようにしたいと、お客様から地盤の状況を調べてほしいとのご希望をいただきました。そこで、基礎工事の前にまずは地盤調査を行うことになりました。

 

専門の方に依頼して地盤調査をした際のようすです。住宅建設の際などにも使われる、スウェーデン式サウンディング試験という方法です。地中に杭のようなものを差し込んで、地盤の状況を確認しています。調査の結果、特別に強い地盤という状況ではありませんでしたが、予定しているお墓の重量等から考えても、通常通りに基礎工事を行えば問題なくお墓を建てられるということでした。ただお客様は、「万全の状態にしたい」とご希望でしたので、杭を打ってさらに地盤を強化して工事を行うことになりました。

ご提案図

ご提案図です。白御影石の外柵に、黒御影石のお墓本体、墓誌、塔婆立を設置します。当店でも人気の上品なデザインの洋型墓です。他の石材店さんにも話を聞かれていましたが、色々とご検討いただいた結果、当店にお墓の建立をお任せいただけることになりました。

 

いよいよ基礎工事が始まりました。まずは土を掘り下げます。かなり深くまで掘り下げました。

 

杭打ち作業の様子です。樹脂杭を使用しました。杭打ち機で打ち込んでいきます。

 

最終的には8本の杭を打ち込みました。サウンディング試験で判明した支持層(建物などの重さを支えるのに十分な固さを持つ地層)のある1.6mの深さまで打ち込みました。

 

その後、基礎工事に入ります。砕石を入れて転圧し、縦型のランマ―で地盤を固めます。

 

配筋して生コンクリートを流し入れる準備をしました。

 

コンクリートを流し入れて、表面をきれいにならしてしばらく養生期間を置きます。

 

コンクリートが固まったら、レイタンス対策を行います。レイタンスは、コンクリートの表面に滞積する膜のようなもので、放置すると石材との接着が弱くなったり、耐久性が下がったりしてしまいますので、あらかじめ対策を行って進めます。

 

基礎がしっかり固まったら、外柵の石を設置します。踏み石の左側の外柵石を設置するところです。ステンレスの芯棒を取り付け、石材の底面に開けた穴に差し込んで固定します。

 

こちらは外柵右側です。一段目の外柵の石を設置して、これから2段目を設置するところです。

 

ここでも耐震ボンドとあわせて芯棒を使い、万全の地震対策をします。印の場所に心棒を設置しています。

 

外柵が組み上がってきました。2段目を設置して、ここでも心棒を取り付けてその上の石材を設置します。石と石の角の部分はL字のステンレスの金具を縦に3つ取り付けて、さらにズレや開きがないようにします。

 

納骨室が組み上がってきました。中には棚板を設けています。外気を取り込んで湿気が溜まりにくくなるよう、空気口も設けました。これから納骨室の天井にあたる、お墓の一番下の石を設置します。耐震ボンドと芯棒を使ってしっかり固定します。

 

一番下の芝台を設置しました。ここからお墓の石塔を設置していきます。上台設置の前に、太さのある心棒を2本設置しました。台座と棹石にあけた穴に貫通させて設置し、大きな地震の揺れでもお墓が倒れないよう設置します。2本設置することで、回転してずれてしまうことも防ぎます。

 

お墓の左奥には塔婆立てを設置します。こちらも芯棒を使って強度を高めます。

 

こちらは墓誌を設置する場所です。台座を貫通する形で心棒を設置します。

 

完成しました!

地質調査に基づいて地盤強化、基礎工事を行い、基礎耐震・免震施工で据え付けて、万全の地震対策を施したお墓です。石塔・墓誌などはインド産の黒御影石M10、外柵にはカンボジア産のOW-1という白御影石を使用しました。

 

当店で人気の洋型デザイン墓石です。曲線が上品な印象を与えます。お客様のご希望で、花立の前面にテッセンの花を彫刻しています。色々な候補が挙がった中で、一度持ち帰られてご家族で話し合われ、テッセンをお選びになりました。棹石正面の家名の上に家紋を入れています。甲府市周辺では、家名の上に家紋を入れるケースは洋型の場合は全体の半数ほどの印象です。彫刻はすべて色を入れない素彫りで仕上げていますが、濃い色合いの石なので彫刻もよく映えています。

 

納骨室の蓋石は、ユリの花を彫刻しました。花立のテッセンもこちらのユリも、妻がデザインしたオリジナルの図柄です。踏み石は、中央に広いすべり止めを設け、左右には柄を採り入れました。これまでの施工例等をご覧いただいてお選びになりました。

 

今回は、お墓の後方と左右、あわせて3ヵ所に空気口を設けました。外の空気が循環することで、納骨室内に湿気が溜まらず快適な状態を保つことができます。

 

お客様は、「イメージしていた以上にきれいで立派なお墓になりました」と大変喜んでくださいました。洋型のデザイン性あるお墓は、お母様をはじめ、参列されたご兄弟様にも「今どきのお墓だね!」ととても好評いただきました^^ このたびは、数ある石材店の中から当店にお墓づくりのお手伝いをお任せいただき、ありがとうございました。万全の地震対策など、お客様がご自身で一生懸命にお墓のことを考えられていて、ご納得いただけるまでお打ち合わせも何度も重ねた末、最後に完成を喜んでいただけて何より嬉しく思っております。末永くお参りいただければ幸いです。