丸みのある上品なデザインの地上納骨のお墓を建立。インド産M10とカンボジア産OW-1、甲府市営つつじヶ崎霊園

ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。甲府市営つつじヶ崎霊園にて、インド産M10とカンボジア産OW-1の地上納骨のお墓を建立させていただきましたので、ご紹介いたします!

 

甲府市営つつじヶ崎霊園 建立 インド産M10・カンボジア産OW-1

 

甲府市営つつじヶ崎霊園に募集されて当選された方からご連絡をいただきました。すでにご遺骨がありお墓の建立をお考えで、「まずは話を聞きたい」とご来店くださいました。ホームページで施工例等もご覧くださったようでした。「つつじヶ崎霊園ではどんなお墓ができますか?」というお問合せから、当店の施工例をご覧いただいたり、費用面のご説明を差し上げたりしてその日はお帰りになりましたが、それから数か月経って、またご連絡くださいました。

 

今度は具体的な区画番号等を伺って、図面を作成してご提案させていただくことになりました。こちらがお墓を建てる場所で、広さは6㎡あります。採寸して図面を作成し、ご希望を伺って調整を重ねました。

 

完成予想図

決定図面です。お墓の手前には、収納兼ベンチをご希望で設置します。ご希望で少し高めに設計されています。納骨室も同じように高くしたいとご希望でした。外柵の高さは市の規定がありますが、納骨室部分については特に決まりがありません。こちらでご了承いただき、当店に工事をお任せいただけることになりました。

 

工事が始まりました。まずは基礎工事のため、コンクリートの縁石の内側の土を掘削して掘り下げました。丈夫な基礎を築くため、しっかり掘り下げます。

 

掘り下げた部分に砕石を入れて転圧し、機械で締め固めます。

 

木枠の内側に生コンクリートを流し込み、表面をきれいにならしました。中央奥の四角い穴は納骨室の下にあたる部分で、土のままで仕上げるため木枠で囲んでいます。その周りの丸いパイプは水抜きのための穴です。

 

十分な養生期間を置いて基礎がしっかり固まったら、石の据え付けに入ります。石の底面に合口(あいくち)加工といって刻みを入れているので、コンクリートの天端にも刻みを入れています。セメントで設置する際にしっかりとかみ合って、地震などで石と基礎がずれることを防ぐためです。

 

石の据え付けが始まりました。今回外柵に使用した石は、カンボジア産のOW-1という白御影石です。奥に見えているのが納骨室です。

 

納骨室内部です。角の部分は耐震ボンドでしっかりと接着し、さらに補強のL字金具で止めています。地震などの揺れでも石と石がずれたり開いたりすることを防ぎ、耐震強度の高いお墓になります。今回は高さのある壁石なので、金具も三つ取り付けました。

 

その後、上に芝台を設置する準備をしているところです。納骨室の一番下の土残し部分は真砂土をきれいに敷いて、その上に棚石を設置しています。お骨壺はこの上に安置します。

 

芝台を設置して、さらにその上に台座を設置する準備をしました。石と石の接着面はボンドを使ってしっかり接着します。手前のくぼみは納骨室手前の蓋石を入れるところです。

 

お墓の上台を設置しました。こちらはインド産の黒御影石M10です。ステンレス製の耐震棒を2本取り付けて、この上に棹石を設置します。棹石の底に開いている穴にこの耐震棒を差し込み、さらにボンドで接着します。経年でボンドが劣化した際、1本では水平方向に揺れた時に棹石が回転してしまいますが、2本をこのように並べればそれを防げます。また、縦揺れの際も棹石が飛び上がって外れることがないように、長さも十分な耐震棒を使用しています。

 

棹石を設置して、花立・香炉なども置いたら工事完了です。ご希望で細部に丸みを持たせた上品なデザインで、さらに納骨室部分はスリットが入った立体的なデザインになっています。白と黒のコントラストがきれいなお墓です。

 

お墓本体です。全体的に丸みを帯びた感じにしたいというご希望で、色々な箇所を丸面取りしています。棹石の角の部分や花立・水鉢の天面は2重の面取りをしています。香炉の天面も緩やかな丸みを持たせ、その下の納骨室の天面も手前にふくらみを持たせています。

また今回は、花立の前面はスズランの花を彫刻しています。お花の彫刻は当店でもとても多いご要望です。今回は色々なデザインの中から、妻がデザインしたものをお選びいただきました。

 

納骨室の前蓋は通常よりも高さがあるので、お花と家紋を縦に並べて彫りました。踏み石部分のすべり止めの模様は、施工事例をご覧いただいた中からお選びいただいたものです。高さのあるベンチを兼ねた収納は、蓋を取り外すと中にお掃除道具などを入れることができます。蓋は取り外しやすいよう手がかりを付けました。結露を防ぐ換気口もあります。

 

お墓の後方です。納骨室の換気口は、両サイドと後ろに設けました。内部に湿気が溜まることを防ぎ、大切なご遺骨を快適な状態に保つことができます。また、納骨室の周りは、施工事例を見ながら一段高い仕様をご希望いただきました。石貼りの下はコンクリートを打っているので、お墓の補強の役割も果たしています。全面が石貼りなので、お隣の樹木の落葉もお掃除が簡単です。

 

お墓は完成後ご確認いただいて、ご納骨は後日に控えています。お客様からは、「想像していたよりとてもきれいな仕上がりで、よかったです!」という嬉しいお言葉をいただきました^^ ご納骨の時に、また直接ご感想をいただけると嬉しいです。数ある石材店の中から当店にお墓の建立をお任せいただき、ありがとうございました。どうぞこれからも末永いい付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

今回は、甲府市営つつじヶ崎霊園でのお墓の建立をご紹介いたしました。つつじヶ崎霊園は少し前まで空き区画がなく募集もありませんでしたが、数年前から返還墓地の再募集が始まり、当店でもお墓の建立をご相談いただくことが増えました。つつじヶ崎霊園でのお墓作りでは、建立する場所によっては注意していただきたいポイントが2つあります。ひとつ目は、周りに樹木が多い場合です。砂利仕上げは落ち葉が隙間に入り込んでしまい、お掃除のときに大変な手間がかかります。落葉がありそうな場所では、石貼り等でお掃除しやすくしておくと将来的な負担が少なくなります。次に、建立場所の土が粘土質な場合です。つつじヶ崎霊園は、区画によっては粘土質な湿り気のある土の場合があります。そうした場所で深く掘り下げて納骨室を設置すると、将来的に水が侵入する可能性もあります。そのため、近年は地上納骨のお墓をご希望いただくことが多いです。当店はこれまでに多数の建立等をお任せいただいた経験から、建立場所に適したお墓作りをお手伝いさせていただきます。お墓の建立に限らず、リフォームや建て替えなどもどうぞお気軽にご相談ください。