「感謝」の思いのこもったインド産M10・湖南623の洋型墓石を建立。山梨県中央市の瑠璃光寺様にて
ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。山梨県中央市の瑠璃光寺様にて、「感謝」の思いのこもったインド産M10・湖南623の洋型墓石を建立させていただきました。
山梨県中央市 瑠璃光寺 建立 インド産M10・湖南623
知り合いの方からお客様をご紹介いただいて、中央市でお墓を建立させていただきました。中央市は当店から車で10分ほどと近いので、よくお仕事で行かせていただいています。
お施主様はご主人様を亡くされた奥様で、ご自宅近くのお寺様に墓地を求められていました。お墓についてはお考えのイメージが具体的でしたので、お墓の高さの決まりなども考慮しつつ、ご希望をよく伺って形にしていくご提案をしました。そのほか、石の種類や彫刻の内容などをお選びいただいてデザインが決まりました。
工事開始です! 基礎を打つため、掘削したところです。少し深めに掘っています。周りに田んぼも多く、土も少し柔らかいようでしたので、基礎の強度を上げるため深く掘っています。
砕石を入れて、縦型のランマ―でしっかりと地固めします。
鉄筋を組んで、コンクリートを流し込む準備をしました。木枠の中はコンクリートを打たない場所です。
基礎コンクリートの打設が完了しました。表面をならし、しっかり固まるまでしばらく養生します。
基礎が完成しました。いよいよ石の据え付けに入ります。
外柵と、納骨室部分の据え付けまで進みました。手前には、幅いっぱいにすべり止め加工をした石を設置しました。
外柵の右奥の角です。石と石の継ぎ目は、ボンドでしっかり接着して、補強金具でしっかりと留めています。中央が膨らんだモノコックというタイプで、従来のものより強度が高い金具です。
正面向かって左側を後ろから見ているところです。こちらも石と石をしっかりと金具で留めています。地震などの揺れでずれたり開いたりすることのないようにします。
納骨室の内側の角も、同じように耐震ボンドと金具を併用してしっかり留めます。納骨室の両サイドには砕石を詰めて、このあとコンクリートを打ちます。
お墓手前の踏み石部分に2段目の基礎を打ちます。ここにも墓石部分と同じくらいの厚い基礎を打ってしまうと、基礎の総重量が上がって地盤へ影響が出てしまうことを避けるため、踏み石だけを設置するこの位置には厚みの違う基礎を打ちます。
初めの基礎と同じように、地固めをしたあと、鉄筋を組んでコンクリートを流し込む準備をしました。鉄筋は一枚目の基礎に差し込み、しっかり固定しました。
水抜き穴を設けて、2枚目の基礎を打設しました。納骨室横にもコンクリートを打っています。
お墓の据え付けに入ります。納骨室の上に下台を設置して、さらにその上に耐震ボンドを使って上台を設置します。納骨室内は棚石を設けました。
上台には2本の芯棒を取り付けて、この上に棹石を設置します。1本では揺れで棹石がずれて回転してしまう可能性がありますが、2本あればそれを防ぐことができます。
棹石を据えて、花立や香炉なども設置したら完成です。石塔にはインド産のM10という黒御影石を、外柵には湖南623という白御影石を使用しています。上品ながら重厚感もある洋型墓石です。お墓の形は展示しているものを気に入っていただきました。
「感謝」の言葉は初めから決めておられました。この文字は「2段彫り」という技法で彫刻しています。「2段彫り」は、文字部分を深く彫る素彫りと違い、まず文字の縁部分を彫ってから、その内側を浅めに彫ります。彫刻部分に汚れが溜まることがなく、遠くから見ても文字が見えやすいのが特徴です。色々な施工例等をご覧いただく中でお選びになりました。また、文字の上下には桜の花を彫刻しています。「何か彫りたい」とおっしゃっていましたので、ご覧いただいたデザインの中からこちらのデザインを気に入っていただけました。
納骨室の前壁にも桜の花を彫刻しています。こちらも事例を見ていただいて気に入っていただいたものです。お墓の手前は、歩きやすいように幅のある踏み石を設置しました。表面は、入り口の貼り石もあわせてバーナー加工で滑りにくくなっています。その両サイドは砂利を入れたいとご希望いただきましたので、コンクリートの上に砂利を敷いて仕上げています。見た目は自然ですが雑草が生えないので、お手入れもとても楽です。
ご納骨も無事に終えました。お客様からは、「きれいにできて良かった」と大変喜んでいただけました。二度彫りの文字も見えやすくてきれいに仕上がり、ご満足いただけたようで安心しました。参列されたご親戚の方からもお墓について色々お尋ねいただくなど、気に入っていただけたようです。このたびは、当店にお墓の建立をお任せいただきまして、ありがとうございました。息子さんやお孫さんもご一緒のお墓作りでは、ご家族皆様から亡くなった方を思うお気持ちが伝わり、そのお気持ちにできる限り寄り添ってお手伝いをさせていただきました。皆様で仲良く、末永くお参りいただけますと幸いです。何かお困りの際には、いつでもお気軽にお声かけください。