お父様への「感謝」のこもったインド産M10のお墓を建立。甲斐市寺院墓地
ホームページをご覧いただきありがとうございます。甲府市を中心にお墓のお仕事をさせていただいております、多田石材店の多田です。甲斐市寺院墓地にて、お父様への「感謝」のこもったインド産M10のお墓を建立させていただきましたので、ご紹介いたします。
甲斐市寺院墓地 建立 インド産M10
お墓の建立をご希望のお客様をご紹介いただきました。お店までお越し下さってお墓についてお話を伺うと、まず、「シンプルに作りたい」というご希望がありました。そのほか、「草が生えないよう石貼りにしたい」というお手入れしやすいお墓にすることもご希望いただき、初回ご提案したものをとても気に入っていただいて、工事に入りました。
こちらがお墓を建てる場所です。甲斐市のお寺様の墓地で、当店からは車で30分ほどの距離でした。甲斐市は、年に何度かは工事で伺っています。
床堀りの様子です。土を掘削して取り除きました。手前と奥で少し傾斜がある敷地でした。
砕石を入れて転圧し、地盤を固めます。基礎施工の中でも、地固めはとても大切な工程です。
鉄筋を二重に組み、コンクリートを流し込む準備をしています。
コンクリートを打ち終わりました。丸い穴は水抜き穴です。石貼りをして仕上げると基本的には中に水が入りませんが、将来目地が劣化するなどして万一水が入っても、この穴から地中に排水できます。
石の据え付けが始まりました。納骨室の後ろの壁石を設置しています。接着面にはたっぷりのボンドを塗布して準備しています。
納骨室が組み上がってきました。角の部分はL字の補強金具を上下に取り付けて、壁石の上には天板を設置するためにボンドを塗って準備しました。今回は、ご希望で納骨室の底に赤い土を入れて仕上げます。
お石塔を設置します。このような二本の芯棒が台座に取り付けてあり、お石塔の底面に空いた穴に差し込んで固定します。もちろんここでも耐震ボンドを使用しますが、ボンドは何十年と長い時間が経つと次第に劣化してしまうため、この芯棒を入れておくことで地震の時の転倒も防ぐことができます。
石塔を設置したら、右手に墓誌、左手に物置兼腰掛けを設置して、完成です。使用した石は、インド産のM10という黒御影石です。全面石貼りで草取りの手間がないだけでなく、ほうきなどでサッと掃いてお掃除することができるため、お手入れが楽です。
ご家族でお考えになった正面の「感謝」の言葉が印象的なお墓です。亡くなったお父様への皆様のお気持ちも込められているそうです。「できるだけシンプルに」というお客様のご希望は、「いずれ誰でもお墓を守っていけるように」というお考えからのようで、あえて家紋やお名前は彫刻せずに仕上げています。塔婆立てや香炉等は丸みのある設計で、シンプルな中にも統一感を持たせました。
左手前の腰掛けは上部が取り外せるようになっていて、中は収納になっています。石貼りのすべり止めは、当初はとにかくシンプルにというご希望でしたが、やっぱり模様を入れようということで、皆様のご意見を色々聞きながらご提案して、とても気に入っていただけたデザインをそのまま採用していただきました。中央は歩きやすいように広いすべり止めを設け、左右は格子柄の華やかな模様です。
ご納骨のお手伝いもさせていただきました。お客様には、仕上がりをとても気に入っていただくことができました。お墓作りの中では、亡くなったお父様が海でのお仕事をされていたことで、それに関連するものを彫る案もありましたが、最後は「やっぱりシンプルに」ということでデザインを決めて、「感謝」という言葉でお父様への思いを表現するのが一番いいと決められていました。皆様とてもご家族思いの方々で、亡くなったお父様もきっとお人柄の良い方だったんだろうなあと、あたたかい気持ちでご対応をさせていただきました。ありがとうございました。
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